新生児の便の色が変わる原因と病気のサイン|受診の目安も解説
新生児の便の色が変わる原因とは
新生児(生後0日~4週未満)の便の色が変わることはよくありますが、その多くは自然な生理的変化です。
しかし、便の色の変化が病気や体調不良を示すこともあります。ここでは、便の色が変わる主な原因をご紹介します。
食事での栄養源の変化
新生児の便の色は、食事内容や栄養源によって大きく影響を受けます。
特に、母乳から粉ミルクに切り替えたタイミングや、離乳食を開始した時期には、便の色に変化が見られることがあります。
・母乳育児の場合
母乳には消化しやすい栄養が含まれており、便は通常、黄色や黄金色をしています。
母乳による便は、柔らかく、酸っぱい匂いがすることもあります。
・粉ミルク育児の場合
粉ミルクで育てている赤ちゃんの便は、母乳よりもやや固めで色が茶色がかっていることが多いです。
粉ミルクに含まれる鉄分などが便の色を濃くすることがあるため、便の色に変化を感じることがあります。
栄養源が変わることで便の色が変化するのは、赤ちゃんの消化器系が新しい食べ物に適応している証拠でもあります。
このような変化は一時的なもので、心配する必要はありません。
腸内環境の変化
新生児の腸内は、誕生後から徐々に菌が定着し、腸内環境が整っていきます。
この腸内環境の変化が便の色に影響を与えることもあります。
以下のような状況で腸内環境が変化し、便の色が変わることがあります。
・腸内フローラの形成
新生児の腸内には、最初は母親からの菌が多く入ってきますが、徐々に食事内容や外部環境に応じて、腸内フローラ(腸内細菌のバランス)が変わります。
この変化により、便の色や形が変わることがあります。
特に、腸内フローラが成熟していく過程で、便の色が黄色から緑や茶色に変化することがあります。
・便秘や下痢の状態
腸内環境が整う過程で、便秘や下痢になることもあります。
この時、便の色が普段と違って見えることがあります。
便秘の場合は便が長時間腸内にとどまり、色が濃くなることがあります。
一方、下痢の場合は、便が水分を多く含み、色が緑がかることもあります。
腸内環境が整っていく過程で便の色が変わることは、ほとんどが正常な範囲内の変化です。
ただし、急激な変化や長期間続く場合は、他の要因が関わっている可能性があります。
便の色で考えられる病気とは
新生児の便の色が変わることは、親にとって心配になることがあります。
便の色が赤、黒、白に変わった場合、それぞれに考えられる病気がいくつかありますが、
必ずしも病気が原因であるわけではありません。
ここでは、便の色が変わることで考えられる病気について詳しく説明します。
赤い便で考えられる病気
赤い便が見られる場合、まず考えられるのは肛門周辺の小さな傷です。
新生児は便を出すときに力を入れすぎることがあり、その際に肛門に微細な傷ができて血が混じることにより便が赤くなることがあります。
また、まれに消化器系からの出血が原因で赤い便が出ることもあります。
便に血が混じっているだけでなく、長期間続く場合や体調に異常を感じることがあれば、すぐに受診が必要です。
黒い便で考えられる病気
黒い便が見られる場合、主に消化器系の出血が考えられます。
特に、胃や小腸など上部消化管で出血がある場合、血液が消化される過程で黒くなり、便にその色が現れます。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍などが原因となることがあり、これらが疑われる場合には、早急に受診することが大切です。
白い便で考えられる病気
白い便が出る場合、胆道閉鎖症という病気が考えられます。
この病気は、胆道が閉塞して胆汁が腸に流れなくなることで便の色が白くなるというものです。
胆道閉鎖症は早期に治療しないと肝障害を引き起こす可能性があるため、白い便が見られた場合にはすぐに受診することが必要です。
また、肝臓の機能が正常に働かない場合も白い便が見られることがあります。
この場合、胆汁が十分に分泌されず、便に色がつかなくなるため、肝疾患の可能性があります。

新生児の便の変化があった際の受診の目安
白色の便が出る
新生児の便が白っぽくなる場合、最も心配されるのは胆道閉鎖症です。
この病気は、胆汁の流れが阻害されることで便が正常な色にならず、白っぽくなることがあります。
胆道閉鎖症は早期に治療を行わないと深刻な肝機能障害を引き起こす可能性があり、非常に危険な病気です。
白い便が続く場合、他の症状としては黄疸や食欲不振が見られることもあります。
白色の便が出た場合は、一度当院へご相談ください。
血の混じった便が出る
便に血が混じることは、大きな不安要素となります。
血便が見られる場合、最も多い原因のひとつは肛門周辺の小さな傷です。
赤ちゃんが便を力んだり、硬い便を出す際に肛門に軽い傷ができ、そこから血が出ることがあります。
しかし、血便が続いたり、量が多かったり、他の異常を伴う場合は、消化器系からの出血が疑われます。
慢性的に血の混じった便を繰り返す場合は、胃潰瘍や消化管の炎症など病気の疑いがあるため、受診を検討してください。
下痢や便秘の症状がある
新生児は消化器系が未発達なため、下痢や便秘の症状が見られることがあります。
下痢は、母乳やミルクの飲み方が影響することがあり、特に母乳を与えている場合、赤ちゃんの体調や飲み方によって便が緩くなることがあります。
下痢が続き、体重が減少しているなどの症状がある場合は、脱水症状や感染症の可能性があるため、受診するべきタイミングと言えます。
新生児の便の色に変化があった際は当院へ
新生児の便の色が変わると、親としては不安や心配がつきものです。
便の色の変化が一時的なものであれば問題ないことも多いですが、特に白い便や赤い便、黒い便が見られた場合、または便秘や下痢が続く場合などは、何らかの問題が隠れている可能性があります。
当院は病児保育室併設の小児科クリニックです。
新生児やお子さまの健康を守るためスタッフ一同心を込めてサポートいたします。
少しでも気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。











