インフルエンザ
毎年流行する感染症の一つにインフルエンザが挙げられます。重症化すると命の危険もあり、特に子どもやお年寄りなど免疫力の弱い方は注意が必要です。新型コロナの流行に伴うマスク等の感染症対策でここ数年は流行が見られなくなっていますが、再び再燃する可能性があります。
種類と特徴
インフルエンザはインフルエンザウィルスに感染し発症する病気です。主に飛沫感染で広がるこのウィルスは、潜伏期間は1~5日程度とされ感染力がとても強く、流行し始めると老若男女関係なく感染が広がります。 その為、過去に世界規模での大流行(パンデミック)が起きたこともあります。 人に感染するインフルエンザウィルスはA型、B型、C型の3種類です。A型は特に感染力が強く感染すると重篤になる可能性があります。B型は症状が比較的軽く、限られた地域で流行する傾向にあります。C型はさらに軽い症状での経過で済むことが多いウィルスです。
症状
初期症状は、一般的な風邪のように鼻水や咳、のどの痛みや頭痛、発熱などです。 しかし、40度近い発熱や筋肉痛・関節痛など、インフルエンザの場合症状が急激に進み重くなる傾向があります。 健康状態が良好であれば1週間程度で治癒していきますが、免疫力の低下している方、免疫力の弱い子どもやお年寄りは、農園や肺炎、心不全などにつながってしまうこともあります。
予防
日常生活では、手洗いやうがいの励行、食事や運動など健康に気をつける、流行時期はマスクの着用や人込みを避けた生活様式などがあります。 室内の換気や湿度に気をつけるのも大切です。
また、感染した場合の重症化を防ぐ方法として、インフルエンザワクチンの接種も有効です。
受診について
クリニックで使用する迅速抗原検査キットも、最近は感度が高く短時間で判定ができるようになってきました。 しかし、症状があらわれてすぐだと、多くの方はは体内のウィルス量が少ない状態なので正確な診断に至らないケースもあります。 お子さま自身に負担のかかる検査です。体調を観察し、全身状態が著しく悪くないときは、発熱が始まって最低12時間は空けての受診をお勧めします。